1AW-17501675181
top of page
Ayurveda-1024x742.webp

アーユルヴェーダとは、

「心」と「体」の医学

アーユルヴェーダは、5000年以上前から受け継がれてきた世界最古の伝統医学です。
サンスクリット語で「アーユルヴェーダ」は、“生命の智慧(いのちの知恵)”という意味を持ちます。

その考え方はとてもシンプルで、「私たちが本来持っている力を引き出し、病気を防ぎ、心と体を調和させる」ことを目指します。実際に3000年以上前の古典書『チャラカ・サンヒター』では、こう記されています:

「健康とは、体の機能がバランスよく働き、消化や代謝も整い、心・感覚・魂が深い満足感を持っている状態である」

また、WHO(世界保健機関)も「健康とは、病気がないだけでなく、身体的・精神的・社会的にすこやかであること」と定義しています。

最近では、インドやスリランカで育まれてきたこのアーユルヴェーダの智慧が、忙しい現代人にとって“心身を立て直す手段”として世界中で注目されています。
治療だけでなく、予防にも力を発揮し、日々の暮らしの中で自分を整える知恵が詰まっています。

ライフスタイルや食事、セルフケアを通じて、失われかけたエネルギーを取り戻し、本来の自分を取り戻す——それが、アーユルヴェーダの魅力です。

受付風景.png

代表的なアーユルヴェーダトリートメント

アーユルヴェーダでは、心身の状態やドーシャの乱れ方に応じて、オイル、熱、ハーブなど自然の力を使った施術が行われます。

ここでは、リトリートで多くの方に提供されている代表的な施術をご紹介します。

●シロダーラ(額にオイルを垂らす)
 精神のリラックス、睡眠改善、ストレス・不安の軽減。

●アビヤンガ(全身オイルマッサージ)
 ドーシャ調整、血行促進、筋肉の緊張緩和、毒素排出。

●パーダアビヤンガ(足のマッサージ)
 疲労回復、むくみ軽減、リラックス、安眠サポート。

●ナスヤ(鼻腔からオイルを注ぐ)
 副鼻腔の浄化、頭痛・花粉症・鼻詰まり・記憶力向上。

●バスティ(薬草オイルの浣腸)
 腸内の深い浄化、慢性的な便秘、腰痛、ホルモンバランス調整に。

●ネトラタルパナ(目のオイル浴)
 眼精疲労、ドライアイ、視力の保護・回復に。

●ピチュ(局所オイル湿布)
 頭・首・腰・関節の集中的ケア、痛みや緊張の緩和。

●ハーバルスチームバス(薬草スチーム浴)
 デトックス、冷え・むくみ・肌トラブルの改善に。

そのほか、症状や体質に応じて多様な施術を行います。

シロダーラ.jpg

私たちのアーユルヴェーダ・アプローチ

あなたの“本来の健やかさ”を引き出すために

ホリスティックな視点

症状の一部だけを見るのではなく、心・体・魂のつながり全体に目を向け、根本からのケアを大切にしています。

● あなたに合わせた個別ケア

体質(ドーシャ)や今のバランスの乱れを見極めて、一人ひとりに最適な施術やアドバイスをご提案します。

● 自然でやさしい施術

化学的なものや外科的処置に頼らず、植物・オイル・食事・生活習慣の見直しなど、自然でやさしい方法を使います。

● 予防の考え方

アーユルヴェーダは「未病(まだ病になっていない状態)」に気づくことを重視し、不調を未然に防ぐ智慧を提供します。

● 西洋医学との併用も可能

慢性疾患の緩和や体力回復など、西洋医学の補完的ケアとしても取り入れられています。

● 心の健康も大切に

アーユルヴェーダでは、心の状態も健康の大切な要素と考え、瞑想や呼吸法、ヨガなどを取り入れています。

● 5,000年の歴史に支えられた知恵

インドやスリランカを中心に、何千年もの間受け継がれてきた実践的な健康法です。今も世界中でその価値が見直されています。

● 自然なデトックス

パンチャカルマをはじめとする浄化療法で、体に溜まった毒素をやさしく排出し、バランスを整えていきます。

● 自然とつながる哲学

アーユルヴェーダは、自然のリズムと調和して生きる知恵を教えてくれます。生き方そのものを見つめ直すきっかけにも。

● 世界中で注目される存在に

近年では、資格を持つセラピストや施設も増え、信頼できる形でアーユルヴェーダを体験できる環境が広がっています。

PGP_5011 copy.jpg

アーユルヴェーダでは、病気として現れる前の「なんとなく調子が悪い」「いつもより眠れない」「イライラする」といった状態を「未病(みびょう)」と捉えます。

その背景には、体と心を動かす3つのエネルギー=ドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)のバランスの乱れがあると考えられています。

 ヴァータ(風のエネルギー)

 変化を好み、活動的。バランスが崩れると、不安や冷え、便秘などが起こりやすい。
 ピッタ(火のエネルギー) 

 知的で情熱的。バランスが崩れると、イライラや胃の不調、炎症が出やすい。
 カパ(水と地のエネルギー)

 穏やかで安定感がある。バランスが崩れると、体が重くなり、むくみや倦怠感が出やすい

私たちの体は、生まれ持ったドーシャ(プラクリティ)と、環境や食事の影響を受けて変化する現在のドーシャ(ヴィクリティ)のバランスで成り立っています。アーユルヴェーダでは、このドーシャのバランスを整えることで、本来の自分に戻ることを目指しています。

アーユルヴェーダは、“未病”を整える知恵

パンチャカルマについて

体の中からすっきり、心も軽やかになる浄化プログラムであるパンチャカルマは、アーユルヴェーダで行われてきた“浄化とリセット”のための伝統的なケアです。
名前のとおり、「パンチャ=5つ」「カルマ=行い」という意味があり、5つの方法で体と心に溜まった“いらないもの”をやさしく外へと出していきます。

たとえば——
・体の中に溜まった毒素や老廃物
・ストレスや考えすぎでモヤモヤした心
・バランスを崩してしまったエネルギー(ドーシャ)

こういったものを丁寧に手放していくことで、内側からクリアになり、エネルギーがめぐりやすい状態へ。
自分自身の“治ろうとする力”がしっかり働くようになり、免疫力もアップすると言われています。

パンチャカルマは、ただの「デトックス」ではありません。食事やオイルトリートメント、ハーブのケア、そしてヨガや瞑想も含めた、まるごとのセルフケア体験です。

▶パンチャカルマ1日目の様子 ドクターとの丁寧なカウンセリングからスタートします。 アーユルヴェーダと西洋医学、両方の視点から、今の体調や不調のサインをじっくりチェック。 脈を診る「ナーディ・パリクシャ(脈診)」という伝統的な方法では、脈のリズムや深さを読み取って、心や体の状態を見ていきます。 舌の色や顔色、目の様子なども確認して、あなたにぴったりのケア内容を決めていきます。 この初日の診察をもとに、滞在中の食事や施術、生活リズムなど、すべてが“あなただけのプラン”にカスタマイズされていくんです。

▶パンチャカルマの流れ 一人ひとりに合わせた“浄化と再生”のステップ パンチャカルマは、通常2〜3週間かけてじっくりと行う本格的な浄化プログラムです。 期間や内容は、あなたの体質や体調に合わせてカスタマイズされます。 ご予約後には、事前にご自宅でできる準備方法など、詳しいご案内をお送りします。 現地では、さらにその準備を深めながら、身体の内側からのデトックスをサポートしていきます。 具体的には: ・ハーブやスパイスを使ったデトックスドリンクやアーユルヴェーダ製剤 ・毎日のオイルマッサージや発汗療法 ・目的に合わせた各種トリートメント ・体を整えるアーユルヴェーダ式ベジタリアン料理 さらに、心のケアとして: ・毎日のヨガや瞑想 ・自然の中での軽い運動 ・週に一度のアーユルヴェーダ講座などもご用意しています。 施術の内容と順番は、初日の診察結果をもとに、あなたの年齢、消化力、免疫力、そして回復の目的に合わせて個別に設計されます。 熟練のセラピストによる丁寧な施術と、心地よい環境の中で過ごす毎日は、 身体と心を深く浄化し、バランスを整えてくれる大切な時間になるはずです。

▶どんなマッサージや浄化ケアが行われるの? パンチャカルマでは、体と心のバランスを整えるために、さまざまなアーユルヴェーダ式のマッサージと浄化トリートメントが取り入れられています。 たとえばこんな施術があります: アビヤンガ(Abhyanga) 2人のセラピストがオイルで全身を同時に流す、心身を深くリラックスさせるシンクロマッサージ。 ヴィシェーシュ(Vishesh) 筋肉の深部までしっかりアプローチする、やや強めのオイルマッサージ。 ウドワルタナ(Udvartana) ハーブパウダーを使った全身スクラブマッサージ。老廃物の排出や代謝アップを促します。 カラリ(Kalari) 活力のツボ「マルマポイント」に働きかける、しっかりとした圧のエネルギー活性マッサージ。 このほかにも、アーユルヴェーダ医師の診断に基づいて、一人ひとりに合った施術が組み合わされていきます。合計で19種類以上のトリートメントが用意されており、その中から最適なものを選んで施されます。 これらのマッサージは、血行を促進し、リンパの流れを整え、体内に蓄積された毒素をやさしく動かして排出をサポートします。 また、セラピストの落ち着いたリズムとシンクロした手の動きが、深いリラックス状態を生み、心の安定やエネルギーの巡りにもよい影響を与えてくれます。

▶浄化のプロセスについて 体の奥にたまった毒素を、やさしく手放していく5つの方法 パンチャカルマの中心には、体の中に溜まった老廃物や未消化物(アーマ)を外へと排出する、5つの「浄化療法」があります。 これらの施術によって、体の調整機能が本来のバランスを取り戻していきます。 なかでも当リトリートで特に重視しているのが、以下の2つの方法です: ● ヴィレーチャナ(Virechana) やさしいハーブ製剤を使って腸を動かし、便を通じて体内の毒素を排出していく浄化法です。 オイルトリートメントや発汗療法によって体内で動き出した毒素は、腎臓・肺・汗腺などから出にくい場合があります。それらを腸からしっかり出すことで、特に消化器官のリセットと代謝のバランス調整に効果があるとされています。 ● バスティ(Basti) アーユルヴェーダ独自の「メディカル浣腸」です。 栄養を与えるタイプ(マートラ・バスティ)と、浄化を目的としたタイプ(ショーダナ・バスティ)の2種類を用いながら、大腸をやさしく洗浄し、潤いと活力を取り戻していきます。 施術はオイルマッサージのあとに、痛みや不快感のない、丁寧で安心できる方法で行われます。初めての方もどうぞご安心ください。 そのほかにも、以下のような浄化法が取り入れられる場合があります: ● ナスヤ(Nasya) 頭部や顔まわりへのマッサージ、スチーム、温湿布、そして専用の浄化オイルを使って鼻腔や副鼻腔をケアする施術です。 喉や頭の不調(花粉症、蓄膿症、頭痛、片頭痛など)へのサポートとしても知られています。 また、ナスヤは感覚器官と心をクリアにする作用があるとも言われています。 ● ヴァマナ(Vamana)と ラクタモクシャ(Rakta Moksha) それぞれ「催吐法(嘔吐による浄化)」と「瀉血法(ごく少量の血液の浄化)」ですが、特別な体質や状態の場合に限り、医師の判断により行われることがあります。 一般的なリトリートではほとんど行いませんので、心配はご不要です。 アーユルヴェーダでは、「体に入れる」ケア以上に、「不要なものを手放す」ケアをとても大切にしています。 パンチャカルマは、そうした“出す”ことに焦点をあてた、深いセルフケアの時間なのです。

▶パンチャカルマでどんな変化が感じられるの? パンチャカルマは、施術だけでなくライフスタイルや食事の見直しもあわせて行う、トータルなケアです。 体質や心身の状態に合わせて、約14〜21日間かけてじっくり行うことで、内側からゆっくりと変化が起きてきます。 例えば、こんな変化を感じる方が多いです: 疲れにくくなった、エネルギーが湧いてくる 肌の調子が良くなった、身体が軽い 気持ちが前向きに、自分に自信が持てるようになった 心が安定して、ぐっすり眠れるようになった モヤモヤが晴れて、やる気が戻った これは、身体・心・魂が少しずつ調和を取り戻していくプロセス。 パンチャカルマは、そのきっかけをくれるものです。 施術後も、アドバイスに沿って日常を整えていけば、この効果は長く持続するといわれています。 一時的な変化ではなく、本来の自分に戻っていく感覚——そんな体験になるかもしれません。

▶帰国後はどう過ごせばいいの? パンチャカルマのあと、体がしっかり浄化され、心も落ち着いた状態になったら、 次は消化の力(アグニ)を整え、体の弱い部分を回復させていく「回復・再構築のフェーズ」に入ります。 このフェーズは、基本的に滞在日数の2倍ほどの期間を目安に、ご自宅でじっくり取り組むことが推奨されています。 帰国後は、施術で整えた状態をキープし、さらに深めていく大切な時間。 私たちからは、食事や生活リズム、セルフケアのポイントなど、日常に戻ってからのガイドラインをお渡ししています。 この「帰ってからどう過ごすか」が、パンチャカルマの効果をより長く持続させる鍵。 あわてず、ゆっくり、自分のペースで。 本来の自分に戻っていく旅は、ここからが本番かもしれません。

パンチャカルマは、こんなお悩みにアプローチできます

アーユルヴェーダの浄化療法「パンチャカルマ」は、体と心に溜まった不要なものを取り除き、本来のバランスを取り戻すことで、さまざまな不調の改善が期待されます。

以下のようなお悩みを抱える方に、特におすすめです:

  • 成人型糖尿病

  • 男性の更年期(アンドロポーズ)

  • アレルギー体質

  • 関節症(変形性関節症など)

  • 気管支喘息

  • 慢性的な腰痛

  • 心血管系の不調

  • 慢性の腸炎(炎症性腸疾患)

  • ストレスや燃え尽き症候群への対処

  • 抑うつ感・気分の落ち込み

  • 頭痛・偏頭痛

  • 高血圧

  • 代謝性疾患

  • リウマチ疾患

  • 皮膚疾患(アトピー性皮膚炎、乾癬など)

  • 慢性副鼻腔炎

  • 更年期障害(女性)

  • 不眠や睡眠の質の低下

  • 手術後や化学療法後の副作用の軽減

  • コロナ感染後/ワクチン後の後遺症ケア

  • 消化不良・腸内トラブル全般

※体質や症状の程度によって内容は異なります。医師の診断のもと、一人ひとりに合わせたケアを行います。

PGP_5643.jpg

パンチャカルマで得られるうれしい変化

パンチャカルマを受けた方からは、次のような変化を感じたという声が多く寄せられています:

  • エネルギーが湧いてくるような活力の向上

  • 代謝が活性化し、内側からめぐりが良くなる感覚

  • 心身ともにスッキリとした浄化の実感(客観的にも主観的にも)

  • 目が澄み、輝きが増す

  • 健康状態の全体的な底上げ

  • 体重管理がしやすくなる

  • 神経系が整い、疲れにくくなる体へ

  • 集中力や記憶力の向上

  • 心が落ち着き、内面の静けさが戻ってくる

  • 髪にツヤとハリが出てくる

  • 直感や創造力が育まれる

  • 肌が明るくなめらかに整い、内側から輝くように

  • 結合組織(筋肉・関節など)の強化

  • 免疫力が安定し、疲れにくくなる体に

  • 心・体・魂がひとつにつながったような、充実感と統合感

bottom of page