更年期のホットフラッシュ・不眠・イライラに|アーユルヴェーダのスパイスチャイ習慣
更新日:9月3日
40代を過ぎた頃から、「今までとは何か違う」と感じることが少しずつ増えてきました。
以前より疲れやすかったり、眠りが浅くなったり、なんとなく気持ちが落ち着かなかったり。
女性の体は年齢とともに変化していくものですが、実際にその変化の中にいると、「自然なことだから」で片づけられない日もあります。
更年期には、ホットフラッシュや発汗、不眠、イライラ、気分の落ち込みなど、人によってさまざまな変化が現れます。
私がアーユルヴェーダを知って面白いと思ったのは、こうした一つひとつの症状だけを見るのではなく、その人の体質や心の状態、食事、睡眠、生活リズムまで含めて考えることでした。
そして、毎日の暮らしの中で私が取り入れているセルフケアのひとつが、スパイスチャイです。

アーユルヴェーダでは更年期をどう考える?
アーユルヴェーダでは、人の一生にも「ヴァータ・ピッタ・カパ」という3つのドーシャの移り変わりがあると考えます。
年齢を重ねていく時期は、少しずつヴァータ(Vata)の性質が強くなっていく時期。
ヴァータには「動く・軽い・乾燥・冷たい」といった性質があります。
そのため、ヴァータのバランスが乱れると、落ち着かない、考えすぎる、眠りが浅い、夜中に目が覚める、乾燥する、といった状態として現れることがあります。
一方、更年期に多い「急に熱くなる」「汗をかく」「イライラする」といった状態は、アーユルヴェーダでは熱の性質を持つピッタ(Pitta)との関係も考えます。
つまり、更年期の状態は「これ」とひとつに決められるものではありません。
同じ50歳の女性でも、冷えや不安、眠りの浅さが気になる人と、ホットフラッシュやイライラが強い人では、アーユルヴェーダでの考え方も変わってきます。
だからこそ、「更年期にはこれを食べればいい」というより、今の自分はどんな状態なのかを知ることを大切にします。

スパイスチャイという小さなセルフケア
スパイスというと、刺激が強いものを想像するかもしれません。
でもアーユルヴェーダでは、スパイスは単に料理を辛くするためのものではなく、食事や飲み物に少量ずつ取り入れながら、毎日の暮らしの中で親しまれてきたものです。
私が好きなのは、その日の自分に合わせてスパイスを選べること。
「今日はなんとなくソワソワする」「ちょっとイライラしている」「冷えているな」「今日はとにかく疲れた」
そんなふうに自分の状態を感じながら、スパイスを選んでチャイを作ります。
温かいチャイをゆっくり飲み、スパイスの香りを感じる。
それだけでも私にとっては、忙しく動き続けていた心と体を「休む時間」へ切り替える、小さな習慣になっています。

更年期の状態に合わせたスパイスの選び方
●冷え・不安・眠りの浅さが気になるとき
アーユルヴェーダでいうヴァータの性質が強くなっていると感じる日には、温かみのある香りのスパイスを。
ジンジャー
シナモン
カルダモン
クローブ
私は、手足が冷える、なんとなく不安、気持ちが落ち着かない……という日に選ぶことがあります。
●熱っぽさ・イライラが気になるとき
ホットフラッシュのような熱っぽさや、イライラなど、ピッタの「熱」の性質が気になるときは、刺激の強いスパイスをたくさん使うより、香りを楽しめるものを穏やかに取り入れます。
フェンネル
コリアンダー
カルダモン
ミント
ローズ
「今日はちょっと熱がこもっているな」と感じる日は、私はスパイスを何でもたくさん入れるのではなく、その日の自分に合わせて選ぶようにしています。
●冷えもイライラも、両方あるとき
実際には、「私はヴァータだけ」「私はピッタだけ」ときれいに分かれるわけではありません。
冷えるのにホットフラッシュがあったり、不安なのにイライラしたり。
そんな日は、カルダモン、フェンネル、シナモンなどを少しずつ組み合わせて、自分が心地よいと感じる味や香りを探すのも楽しみのひとつです。

スパイスチャイの作り方|簡単でOK!
「チャイって作るのが難しそう」と思うかもしれませんが、私はかなり簡単に作っています。
いちばん簡単な作り方
温かいミルクティーを作って、好きなスパイスを加えるだけ。
ホールスパイスなら香りがしっかり出ますし、手軽に作りたい日はパウダーでもOKです。
【簡単チャイレシピ】
材料
紅茶(ティーバッグでもOK)
お湯 200ml
牛乳または植物性ミルク 100ml
好きなスパイス
お好みで甘み
作り方
お湯を沸かし、スパイスを加えて1〜2分煮る
紅茶を加えてさらに1分ほど煮る
ミルクを加えて温める
お好みで甘みを加えて完成
ホールスパイスならしっかり煮出して、パウダーならもっと手軽に。
毎日完璧に作ることよりも、自分が無理なく続けられる方法で楽しむことを大切にしています。

更年期だからこそ、自分の体の声を聞く
更年期になると、昨日は元気だったのに今日はなんとなくつらい、ということもあります。
だから私は、「これを摂れば大丈夫」というひとつの正解を探すより、
今日は冷えている?熱がこもっている?疲れている?イライラしている?ちゃんと眠れている?
と、自分の状態を見ることを大切にしています。
スパイスチャイも、更年期の症状を治すための薬ではありません。
でも、温かいチャイを作って、その日の自分に合う香りを選び、ゆっくり飲む。
私にとっては、そんな時間も自分の心と体に目を向けるためのセルフケアになっています。

本場スリランカで、自分の体質を知る
「自分はヴァータなの?ピッタなの?」「今感じている変化を、アーユルヴェーダではどう考えるんだろう?」
私自身、アーユルヴェーダを知れば知るほど、自己判断だけでは分からないことがたくさんあると感じています。
本場スリランカのアーユルヴェーダでは、ドクターが一人ひとりの体質だけでなく、現在の心や体の状態、食事、睡眠、生活習慣などについて話を聞き、その人に合わせた過ごし方やトリートメントを考えてくれます。
更年期という変化の時期だからこそ、一度立ち止まって、今の自分の心と体をゆっくり見つめる時間をつくる。
そんな旅があってもいいのではないかな、と思っています。




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